Faith Center Church、オーディオシステムを強化
Faith Center Church, Vancouver, WA United States
背景
ワシントン州バンクーバーにある教会Faith Center Churchは、特定の宗派に属さず、家族の強い絆を育み、人々が幸せに生活できるよう世界中に声を届ける、というビジョンのもと活動し、教会の活動に携わる500名のコミュニティメンバーが集います。
課題
教会の500名のコミュニティメンバーには大きな志しがあり、Adam Washburn牧師の呼びかけで、コミュニティメンバーは自分たちのために、そして世界のために、オリジナルの音楽を録音するため集いました。
Adam牧師自身がミュージシャン、また音楽愛好家でもあり、彼はスピリチュアルなポップ音楽はさらなる高みを目指すことができると信じています。「世界は素晴らしい音楽を生み出してきました。私はこの教会をその高みにまで引き上げたい」と彼は言います。信徒の中には約40名のミュージシャンがおり、それぞれがあるときにはステージ上で演奏をし、またあるときは客席より見守ります。一回の演奏では7~12名のミュージシャンがステージに上がります。
このような状況の中でFaith Center Churchでは、既存のインフラストラクチャを維持しつつリアルタイムでのレコーディングが実現を可能にする、かつ低コストでのアナログオーディオシステムのアップグレードが求められ。さらにレコーディングのためにマルチトラックオーディオをキャプチャーできること、そして、ボランティアがミキシング作業を学習できるようにこれをシステムで再生できることが必要とされました。
ソリューション
レコーディングとトラック再生のニーズに対応するため、Adam牧師はYamaha LS9-32デジタルミキサーを購入し、さらにDante MY16-AUDカードを装備、また、ミキサーの残りのカードスロットを使用してミュージシャン用のインイヤーモニターとしてAviomシステムが配備されました。
Yamaha LS9-32のアナログ出力は既存のパワーアンプに接続され、またDante MY16-AUDはレコーディング用に設置された新しいコンピュータシステムに接続することで、コンピューターにインストールされたDante Virtual Soundcardソフトウェアにより、最大64チャンネルのDanteオーディオを追加のハードウェアを必要とすることなくネットワーク上で送受信できるため、レコーディングアプリケーションの選択の幅が広がりました。
レコーディングアプリケーションにはCockosによるReaperが選択され、ステージからの16チャンネルのライブオーディオが48khz/24 bitで録音が可能となりました。
その他にも教会でのレコーディングが実現したことにより、さらに多くのことができるようになり、ミュージシャンはホームスタジオにこもることなく、同じステージ上でリハーサルとレコーディングを行えるようになりました。また、全16チャンネルをLS9-32へ再生できることにより、「バーチャルサウンドチェック」としてミックスすることができ、ミックスに関心のあるボランティアが学習できる新しい機会が生まれました。
Faith Center Churchは、近くに位置する、より新しく広い施設に間もなく移転しますが、Adam牧師はオーディオ・ビデオ環境を新しいスペースにどのように展開しようか、すでにプランを練っています。Danteの可能性は無限です。
特長
- 高品質かつ多チャンネルのレコーディングが可能な、コストパフォーマンスに優れたソリューション
- システムの成長に合わせて拡張可能な構造
- 教会のサウンドシステムへ密接に結合することにより、メンバーは礼拝やリハーサルにおいてシームレスな作業が可能